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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

日曜日夕方の国民的番組「笑点」で林家木久扇師匠が番組を卒業されました。「笑点」に出演する落語家は、一躍全国区の知名度を得ることができます。そのため、新メンバーの選定については、厳しいかん口令が敷かれるため、知り合いの噺家に聞いても知らないことがあります。


私は大学で落語研究会に所属していたこともあり、周囲からも「誰になるんだろう?」と聞かれることもありました。私も、もちろん新メンバーが誰になるのか気になっていました。


結果として、選ばれたのは立川晴の輔さんでした。


立川晴の輔さんは、その名の通り「立川流」の噺家です。東京には4つの落語団体がありますが、立川流から「笑点」のメンバーが選ばれたのはこれが初めてです。


妥当な人選だと思いました。私がプロデュースしている「さがみはら若手落語家選手権」にも、この4つの団体に所属する噺家さんが数多く出演しています。


一部で立川流と笑点の関係が良くないという噂もありましたが(本当かどうかは分かりませんが…)、晴の輔さんにはこれからの活躍に期待したいです。


近年、「笑点」のメンバーが頻繁に入れ替わっています。たとえば、桂歌丸さんから桂宮治さん、三遊亭円楽さんから春風亭一之輔さんに代わりました。


落語が世間的にあまり注目されない中、「笑点」の新メンバー選出が盛り上がると、落語界全体にとって貴重なPR機会となります。ですが、過度に繰り返すと新鮮味が徐々に落ちていきます。


また、落語ファンの私から見ると、落語の高座を見ることができない「笑点」のメンバー交代は、そこまで注目するべき話題なんだろうか……とつい斜めに構えてしまうこともあります。ですが、もし自分がPRに関われるならば、もっとポジティブに捉えられるかもしれませんね(笑)。

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更新日:4月30日

これまでは、PR戦略をどのように考え、組み立てていくかについてお話してきましたが、ここからは具体的なPR手法の考え方ややり方についてお話しさせていただきます。まずは私の会社に行っているメディアPR、いわゆるパブリッシングについてお話します。

 

パブリッシングとは、メディア(媒体)に自社の商品・サービスを紹介してもらうことです。もちろん、掲載や放送されても費用はかからないのが一般的です。したがって、紹介してもらえれば、その費用対効果は大きいです。


また、メディアなどの第三者からの評価してもらえることになるので、そこからのお墨付きをもらったと情報受け手が感じることになり、情報の信用度が高まります。

 

では、メディアにアプローチをするにはどうすればいいのでしょうか?


 メディアに紹介してもらうには、メディアにそれを伝える必要があります。その情報をメディアに伝えるものがプレスリリースです。パブリッシングの基本的な方法は、プレスリリースを作成して、それをメディアに送るという作業になります。


となるとメディアへの送付先のリストが必要となりますが、どういうメディアが存在しているのかを一般の方はなかなか知りません。PR会社はそのメディアリストを持っているので、プレスリリースさえ作成して配信をお願いすれば、ある程度希望するメディアへリリースを送ることができるでしょう。


PR会社でなくても広告代理店など普段からメディアとお付き合いのある会社であれば、リストがあるかもしれないので相談するのもいいと思います。


もちろん自分たちだけでやるとなると大変な作業になるかもしれませんが、インターネットの時代ですから地道に調べていけばリストを作成することが可能だと思います。

やっとの思いでリストを作ってプレスリリースを送付しても、そのリリースを読んでもらわなければ、メディアで紹介されることはありません。


メディアの方は1日に数多くのリリースが届きますから、その情報から紹介したい情報を選ぶわけなので、いかに読んでもらって、なおかつ紹介してもらえるプレスリリースを作成しなければなりません。次回以降、メディアに取り上げてもらうためのプレスリリースの条件についてお話していきます。

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PR戦略についてこれまでお話ししてきましたが、実際のPR活動にはどのような手法を使えば良いのでしょうか?


広告業界では、PRは一般的にパブリシティのことを指します。


つまり、メディアを通じて自社の商品やサービスを紹介してもらうことがPRと考えられてきました。なので、私が会社入ったころからの仕事は、メディアに取り上げてもらうための企画を考えたり、アクションを起こしたりすることを主にしてきました。


しかし、インターネットの普及により、メディアの多様化が進んでいます。そのため、単にパブリシティだけでPRをするのは難しくなっています。特に若者は新聞やテレビをあまり見なくなりましたが、その代わりにSNSやウェブで情報を入手することが一般的になっています。

 

そこで重要なのが、「誰に」「何を」伝えるかを考え、適切なメディアを選ぶことです。また、パブリシティに取り上げられやすい内容であっても、すべてが記事になるわけではありません。


そのため、PRを成功させるためには特定の条件を満たす必要があります。

 

PRは商品の特性やターゲットに合わせてストーリーを組み立て、正しいメディアを使って行うことが重要です。また、口コミもPR活動の一環として有効です。例えば、子供向けのPRなら学校やPTAを通じて情報を広めることも効果的です。

 

メディアを使ったPR活動だけが成功の鍵ではありません。様々な方法がありますので、次回以降では具体的なメディア掲載の考え方についてもお話ししていきます。

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著者・橘川徳夫 プロフィール

顔写真 (2).jpg

中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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