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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~


年末の紅白歌合戦や年初の箱根駅伝など、年末年始のテレビ番組って、楽しみにしている方はたくさんいると思います。さらに、NHKの大河ドラマも1月から新しい作品がスタートするので、毎年話題になります。こうした番組の視聴率がニュースになるのもお決まりの流れです。


でも、そのニュースが「視聴率が下がった」となると、紅白が「つまらなくなった」とか、大河ドラマが「人気がなくなった」なんてイメージが広がりがちですよね。でも実際はどうなんでしょう?


私は毎年紅白歌合戦を楽しみに観ているのですが、昨年もすごく良かったと思います。演出が控えめで、歌手や曲そのものの魅力がしっかり伝わる内容でした。


SNSでも「今年の紅白良かった!」という投稿が多かったみたいです。


大河ドラマについても、昨年の『光る君へ』は、合戦シーンが少ないながらも宮中を舞台にした恋愛ドラマとして見応えがありました。今年始まった『べらぼう』も、吉原を舞台にした挑戦的な作品で、第1話からとても興味深く観ています。


視聴率が下がったからといって、必ずしも「面白くない」わけではないと思います。若者のテレビ離れが進んでいることは誰もが知っていますし、ネットの動画サービスが普及した今、テレビ以外にも楽しいコンテンツがたくさんあります。


そもそも視聴率って、テレビを観ている人全体の中での割合です。テレビ自体を観る人が減っているなら、視聴率が下がるのも当然。視聴率が低い=つまらない、ではなくて、「昔ほどテレビが生活の中心じゃなくなった」というだけの話かもしれません。


もちろん、視聴率は番組のトレンドを知る上での指標にはなります。ただ、それだけに頼るのはもう時代遅れかもしれません。みんな好きなものを自由に選んで観る時代なので、「視聴率が高い=みんなに支持されている」という考え方も変わっていくべきだと思います。


視聴率至上主義のままでは、テレビ業界が今の時代に追いつけなくなる危険性もあります。これからは視聴率だけでなく、SNSでの反響や動画配信サービスでの視聴数など、別の視点も取り入れることが必要なのではないでしょうか。


テレビ番組には、視聴率だけでは測れない魅力がたくさんあります。数字に振り回されるのではなく、自分が好きだと思える番組を楽しむ。そんな視点でテレビを観てみると、新しい発見があるかもしれませんね!

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これまでメディアPRを中心にPRの全体像についてお話ししてきました。広告業界では、PRといえば無料パブリシティを指すことが多く、特にメディアPRが主軸となるのが一般的です。しかし、このブログを読んでくださった中には、メディアPRにピンと来なかった方や、具体的な方法を知らないという方もいるかもしれません。


その背景には、東京に拠点を置くPR会社が多いことが関係していると思われます。地方の企業でもメディアPRを行わないわけではありませんが、どうしても地域限定の活動になりがちです。


一方で、地域の情報を全国に発信したい場合、全国規模で配信するメディアに取り上げてもらう必要があります。そのためには、全国メディアにプレスリリースを送る必要があり、その多くが東京に拠点を置いています。


東京に拠点がない企業が全国メディアと関係を築くのは容易ではありません。記者と直接接する機会が少なく、メディアの特徴や傾向を深く理解するのが難しいためです。さらに、大手新聞社には地方局があるものの、その情報が全国的に取り上げられるのは非常に大きなニュースに限られます。ネットニュースが普及した現在でも、多くのネットメディアも東京に拠点を構えているのが現実です。


この状況を説明する際によく例に挙げるのが、吉本興業所属のお笑い芸人です。大阪で人気の芸人が全国的に知られるためには、東京のキー局に出演する必要があります。東京のテレビ番組に出演すれば、名前が全国に広がり、さらなる活躍の場が広がるのです。大阪や福岡でどれだけ実力があっても、全国的な知名度がなければテレビ出演の機会は限られてしまいます。これと同じように、メディアの中心地である東京で認知されることが、全国的なPR成功の鍵となります。


東京に拠点がない場合、どうすれば在京メディアと関係を築けるのでしょうか。


その答えの一つが、東京に拠点を持つPR会社に相談することです。これにより、時間やコストを削減しつつ、効果的な全国PRをスタートできます。特に全国展開を目指す企業にとって、東京でのPR活動は必須です。


全国展開をすることを考えていない企業にとっては、東京でのPRはそれほど必要ではないと思います(した方がいいのは間違いないですが・・・)。次回は、地方でのPR方策についてお話ししたいと思います。

 

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年末年始の夜は、テレビを観るくらいしか楽しみがない私ですが、ここ数年、テレビ番組を観ていて感じることがあります。それは、特番の放送時間の長さです。


特番自体は昔からありましたし、年末年始には特に多く放送されるイメージがあります。でも最近は、1本の番組が2~3時間は当たり前、長いものでは5時間を超えることもあります。これでは全部観るのは大変ですし、結局「それなら、はじめから観ないほうがいいかも」と思ってしまうことが増えました。


テレビ局側としては、人気番組の特番で視聴率を稼ぐ意図や、年末年始ならではの制作事情(タレントさんのスケジュール確保が難しいなど)があるのだろうと理解しています。それでも、視聴者としては少しストレスを感じることがあります。


例えば、良いところで挟まれるCM。CM開けに、もういちど同じ内容を繰り返す構成は「他のチャンネルに変えさせないため」だとは思いますが、長時間の特番では何度も繰り返されるため「もういいや」となることが少なくありません。


最近では、報道番組への批判的なコメントが目立ちますが、バラエティー番組においても、こうした状況が続くとテレビ離れが進むのではないかと心配になります。


特に若い世代は、インターネットで動画を観るのが主流です。インターネットならCMを飛ばしたり、早送りで自分のペースで視聴できるため、地上波テレビに対する魅力を感じにくいのかもしれません。


年末年始の番組に限らず、最近は音楽特番が10時間以上放送されることもあります。しかし、これも長時間すべて観続ける人は少なく、自分の好きなアーティストだけ観たい視聴者にとっては、興味のない部分はスキップされがちです。今の若い世代は、自分の好きなものだけを選ぶ傾向が強く、音楽も配信サービスで自分の好きな曲だけを聴けるため、テレビで長時間特番を観る理由が薄れているのではないでしょうか。


それでも、テレビの影響力はいまだに大きいものです。このまま視聴者の声を無視した番組作りが続けば、本当に観ない人が増え、新聞などのメディアと同じ道をたどる危険性があります。ぜひ、視聴者の意向を反映させた番組作りをしてほしいと願っています。

 

 

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著者・橘川徳夫 プロフィール

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中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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