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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~


先日のブログで還暦を迎えたことを報告しました。それをきっかけに、少しずつ健康に気を遣うようになっています。


この年齢になると、健康診断で「何かしらの異常」が見つかるのは珍しくありません。幸い、これまで大きな病気をしたことはなく、入院も2回だけ。それもポリープの除去手術で、どちらも5日程度で退院しました。その間も病院で仕事をしていたくらいなので、大きな問題ではありませんでした。


ただ、最近の健康診断で毎回「血圧が高い」と指摘されるように。ある時、医者に「自宅で定期的に血圧を測っていますか?」と聞かれたのですが、日常から血圧を図る習慣などなかったので、ちょっと驚きました。そこで、誕生日に自分へのプレゼントとして血圧測定器を購入(つまり自分で買っただけですが(笑))。測ってみると、ほぼ毎日「高血圧」との結果が出ます。


そこで、某飲料メーカーのCMで見た「血圧が高い人向けのお茶」を飲んでみることにしました(ちなみに、そのメーカーの製品ではありませんが…)。


さらに、妻からはヘルスウォッチをプレゼントしてもらいました(感謝、感謝です!)。実は以前からランニング用の時計を買い替えたいと思っていたので、スマートウォッチならランニングにも健康管理にも使えると思い、ちょうどいいプレゼントでした。これを使って記録を取る習慣が続けるモチベーションにつながっています。


スマートウォッチはスマホと連動させる必要があり、専用アプリをダウンロードして使用します。そのアプリでは、測定した血圧の記録をはじめ、さまざまな健康管理ができるのが便利です。


還暦を超えた世代同士で話すと、病気の話や健康数値についての話題が増えます。「〇〇が悪い」「数値が高い」など、自慢にはならないけどみんな話したがる内容です(笑)。若い人にとっては興味のない話でしょうが、この年齢になると案外気になる情報だったりします。


お茶の効果があるのかは正直わかりませんが、血圧は相変わらず高めです。それでも、不摂生の積み重ねが原因なら、今さら気をつけても劇的な改善はないかもしれません。ただ、この「健康管理」は自分の中の小さなブームになっているので、楽しみながら続けていけたらと思っています。


皆さんも、健康のために何か新しいことを始めてみませんか?

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これまでの実践講座では、ターゲットの変化やそのアプローチ方法についてお話してきました。今回は、PRにおけるメディアの変化についてお話ししたいと思います。


私がPRの仕事を始めた1990年代、主な情報発信の場は紙媒体でした。テレビにも影響力はありましたが、無料で紹介してもらうハードルが高く、PR戦略の中心は新聞や雑誌、フリーペーパーといった紙媒体にありました。


紙媒体ではテキストを使って情報を伝える必要があり、5W1Hを基本にした明確な文章作成が求められていました。また、興味を引く内容にしないと読んでもらえないため、文章の工夫が不可欠でした。


しかし、インターネット時代になり情報量が急増。その結果、長い文章を嫌う人が増えています。この傾向はインターネットメディアの進化にも表れていて、まずブログが登場し、好きなことを書いて交流する場として活用されるようになりました。その後、140文字で気軽に発信・拡散できるTwitter(現X)や、身近な出来事を共有するFacebookが普及し、短い投稿ほど読んでもらいやすくなり、「いいね」も増えるようになりました。


最近では、InstagramやTikTokのように写真や動画を中心としたSNSが主流になり、文字を読まずにビジュアルだけで情報を得る人が増えています。どうしても詳しく説明しようとするとテキストは長くなりがちですが、プレスリリースなどではリード文を工夫して、短い中でも伝わる表現を心がけることが大切です。


情報があふれる今の時代、若い人たちは写真や動画といった視覚情報を好み、短時間で理解できる方法を求めています。しかし、だからといってテキスト情報が不要になるわけではありません。読んでもらうための工夫を凝らすことがますます重要です。


次回は、テキストを読んでもらうための具体的な工夫についてお話ししたいと思います。

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10月1日から郵便料金が値上げされ、はがきは63円から85円になりました。数年前までは50円程度で日本全国どこでも届いたことを思うと、本当にお手頃だったなと感じます。でも、人手不足や物価高騰を考えれば、これも時代の流れなのでしょう。


昔は、通信手段といえば電話や郵便が中心でした。しかし、今ではインターネットが発達し、LINEやSNSのメッセージ機能を日常的に使うようになりました。若い世代は電話さえあまり使わず、迷惑メールのイメージが強いEメールも嫌われるほど。そんな中で「はがきで連絡を取ろう」と思う人が少なくなっていくのは当然かもしれません。


私たち中高年世代は、ポケベルや携帯電話、スマホへと通信ツールの移り変わりを経験してきましたが、若い世代は生まれた時からスマホがある環境で育っています。そう考えると、郵便やはがきの文化が薄れていくのも時代の必然なのかもしれませんね。


特にはがきといえば、年賀状や暑中見舞いが真っ先に思い浮かびます。私も小学生の頃から毎年年賀状を出してきました。大学時代には、先輩たちに言われてお世話になった方々へ出していました(書くのが大変でした)。社会人になってからは200通近く出していた時期もあります。


結婚後、イラスト制作ソフトを覚えたことで年賀状デザインに凝るようになり、「今年も楽しみにしているよ!」と言われることがプレッシャーに感じて、正直、何度も「もうやめたい…」と思ったこともあります(笑)。


最近では、「年賀状をやめます」というお知らせはがきが届くことも増えました。実際、何年も直接会っていない人と年賀状だけでつながっているケースも多いですよね。それでも、私は今のところ年賀状をやめるつもりはありません。


その理由は、年賀状には送る人やその家族の個性や人柄が表れていて、受け取ると「またつながっていたいな」と思えるからです。こうした年賀状文化は、日本独自の素晴らしい習慣の一つだと思います。それが減っていくのは少し寂しいですね。


さて、そんなことを言いながら、今年の年賀状の内容はまだ決まっていません。そろそろ考えなければ…ということで、今日はこの辺で失礼します!

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著者・橘川徳夫 プロフィール

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中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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