top of page

無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

~コンサルタント業界のPRの難しさから考える~


先日、広告代理店や企業の担当者向けにPRに関するWEBセミナーを実施しました。

その後、参加者の方から「コンサルタント会社のPRをしたいのだが、どのような方法があるだろうか」という相談を受けました。

そこで改めて考えてみたのですが、コンサルタント業界はPRが比較的難しい業種の一つだと思います。

PRの仕事をしていると、「どんな業種でもPRできますか?」という質問を受けることがあります。

私の答えは、「PRできない業種はないが、PRしやすい業種と難しい業種はある」です。

その代表例の一つがコンサルタント業界です。

PRの仕事をしていると、「どんな業種でもPRできますか?」という質問を受けることがあります。

私の答えは、「PRできない業種はないが、PRしやすい業種と難しい業種はある」です。

その代表例がコンサルタント業界です。

コンサルタントの仕事は、顧客企業に助言や支援を行い、その成果を出すことです。しかし、その成果は最終的に顧客企業の成果として認識されます。

例えば、

  • 売上が伸びた 

  • 新規事業が成功した 

  • 業務改善が実現した 

という結果が出ても、評価されるのは顧客企業です。

コンサルタントがどれだけ貢献したかは外から見えにくいため、メディアにとっても取り上げにくいテーマになります。

これはコンサルタント業界だけではありません。

保険代理店、販売代理店、仲介業なども同じです。

これらの業種は商品やサービスを自ら作っているわけではなく、成果が他社の商品や顧客企業に帰属するため、自社の価値を伝えることが難しいのです。

また、メディアは限られた紙面や放送時間の中で情報を伝えなければなりません。

そのため、

  • わかりやすい 

  • 写真や映像になる 

  • 一般の人にも関係がある 

という要素を持つ話題を優先する傾向があります。

コンサルティングや代理店業務は重要な仕事ですが、一般の人からすると内容が見えにくく、ニュースとして扱いづらいのです。

しかし、だからといってPRができないわけではありません。

重要なのは、自社のサービスを主語にするのではなく、社会課題や業界課題を主語にすることです。

例えば、

  • 人手不足 

  • DX推進 

  • 事業承継 

  • 物流問題 

  • 働き方改革 

といったテーマで情報発信を行えば、メディアの関心を集めやすくなります。

その中で、「その課題解決を支援している専門家」として自社を位置づけることでPRの可能性は広がります。

PRが難しい業種ほど、自社目線ではなく社会目線で考えることが重要なのです。

次回は反対に、PRしやすい業種や内容にはどのような特徴があるのかについてお話ししたいと思います。

 
 

ご承知かもしれませんが、ウインダムの主力事業は、美術展のPRです。

そのため、「美術展のPRをしている会社だから、社長も美術に詳しいのでしょう」と思われることがよくあります。

しかし、はっきり言えば、私は子どもの頃から絵を描くことが苦手でした。美術の成績が特別良かった記憶もありませんし、高校では美術ではなく音楽を選択しました。

もちろん絵も上手ではありません。ちなみに、このブログに掲載しているイラストはAIで作成したもので、私の画力とは全く関係ありません(笑)。


とはいえ、美術展のPRに携わって20年近くになりますので、一般の方よりは美術の知識が身についていると思います。

仕事を通じて書籍を読んだり、学芸員の先生方のお話を伺ったりしていれば、それなりに知識が増えるのは当然です。


その一方で、美術館との打ち合わせや、PRの提案に伺った際には、「美術に詳しい人」と思われ、作品や作家について質問を受けることも少なくありません。

そんな時は、多少知ったかぶりをしたり、うまく話題を変えたりしながら乗り切ることもありますが、内心は冷や汗ものです。


「それなら学芸員の資格を取ればいいのでは」と思われるかもしれません。

実際、美術館には企業から異動してきた後に学芸員資格を取得した方も多くいらっしゃいますし、大学で資格を取得して就職された方もたくさんいます。

もちろん、会社の中にそうした専門知識を持つ人がいることは非常に心強いことです。


しかし、私は自分自身が学芸員資格を取得する必要は、それほど感じていません。

なぜなら、美術館は、美術に詳しい人だけに来てもらいたい場所ではないからです。

絵画や彫刻、工芸品などの魅力を、これまで美術に興味がなかった人にも知ってもらいたい。そのために展覧会が開催され、その橋渡しをするのがPRの役割だと思っています。

だからこそ、「美術がよくわからない」という人が、どこで興味を持ち、何につまずくのかを理解できることも、PRでは大切な視点になります。

専門家とは違う立場だからこそ、「どう伝えれば興味を持ってもらえるのか」「どんな切り口なら美術館へ足を運びたくなるのか」を考えることができます。

それは、美術展に限らず、PR全般に言えることかもしれません。


PRとは、知らないことを知ってもらい、新たな気づきを与える仕事です。

だからこそ、最初から何でも知っている必要はありません。

むしろ、「知らない人」の気持ちがわかることは、大きな強みになるのだと思います。

……とはいえ、「それは勉強したくない言い訳では?」と言われると、反論できない部分もあります(笑)。

それでも、専門家ではないからこそできるPRがあることだけは、ぜひ知っていただければうれしく思います。


 
 

サッカーワールドカップが始まりました。

日本代表はグループステージを無事突破し、いよいよノックアウトステージに挑みます。ここまでの戦いぶりを見ると、本当に強くなったと感じます。

もしかすると、本当に優勝争いに絡む日が来るのではないか――そんな期待すら抱かせてくれます。

これから先は負けたら終わりの真剣勝負。ぜひ日本代表には頑張ってもらいたいですし、私も一生懸命応援したいと思っています。

 

ところで、このコラムでは野球の話題は何度か書いてきましたが、サッカーについてはあまり触れてきませんでした。

別にサッカーが嫌いなわけではありません。

むしろ子どもの頃はスポーツ少年団のサッカーチームに入っていました。今はスポーツ少年団という呼び方をするのかわかりませんが、小学生の頃はそれなりに上手だったと思っています。

ただ、当時からサッカーは人気スポーツでしたし、自分より上手な子はいくらでもいました。中学校にはサッカー部もなかったこともあり、本格的に続けることはありませんでした。

 

私が若い頃は、スポーツといえば圧倒的に野球の時代でした。

日本がワールドカップに出場することなど想像もできませんでしたし、サッカーが今ほど注目されるスポーツになるとも思っていませんでした。

 

日本サッカーの大きな転機は、やはりJリーグの誕生だったと思います。

ちょうどその頃、仕事の関係でJリーグの試合を観戦する機会がありました。スタジアムの熱気や応援の雰囲気に触れ、サッカーの面白さを改めて感じたことを覚えています。

そしてJリーグの発足とともに、日本サッカーのレベルも大きく向上しました。

1998年のフランスワールドカップで初出場を果たし、その後は常連国となりました。

もちろん、その前には「ドーハの悲劇」がありました。私もテレビの前で見ていましたので、あの衝撃は今でも忘れられません。

 

現在でも世界のトップレベルは、ヨーロッパや南米の強豪国です。

しかし日本も確実にその差を縮めています。

今回の森保ジャパンを見ていると、その成長を特に感じます。

前回のカタール大会から同じ監督が指揮を執り、チームとして積み上げてきたものがあるのでしょう。

南野選手、三笘選手、遠藤選手といった主力選手が離脱してもチーム力が落ちないのは、選手層の厚さだけでなく、戦術がチーム全体に浸透している証拠だと思います。

 

そして私が感じるのは、サッカー日本代表には他の競技にはない特別感があるということです。

野球にも侍ジャパンがありますが、サッカーは「〇〇ジャパン」と監督の名前がチーム名になることが多く、それだけ日本代表という存在が特別なのかもしれません。

何より、ワールドカップは世界中が注目する4年に一度の大イベントです。

国と国が誇りをかけて戦う姿を見ると、自然と応援にも力が入ります。

 

正直に言えば、私はそれほど詳しいサッカーファンではありません。

いわゆる「にわかファン」と言われても否定はできません。

それでも、この期間だけは堂々と日本代表を応援したいと思っています。

日本代表が勝てばうれしいし、負ければ悔しい。

4年に一度、日本中が同じ方向を向いて応援できる機会というのは、実はとても貴重なことなのではないでしょうか。

野球も応援しますし、駅伝も応援しますし、オリンピックも応援します。

それでも、ここまで熱くなれるのはサッカー日本代表だけのような気がします。

なぜなのか、自分でもよくわかりません。


でも、日本代表を応援して盛り上がることくらいは許してもらいたいですよね。

とにかく明日のブラジル戦に勝利をしてもらわないと7月の楽しみがなくなってしまします。少なくとも、W杯の開催期間中は、私も立派な日本代表サポーターなのですから(笑)



 
 

著者・橘川徳夫 プロフィール

ダウンロード.jpg

中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

bottom of page