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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~


暑い日が続くので、「関東は梅雨明けした」と思っていたのですが、梅雨明けはまだのようです。皆さんの中で「今年の梅雨はどこいったの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。

今年の6月は、本当に雨が少なく、とにかく暑かったです。東京では13日間も真夏日(最高気温30℃以上)を記録し、6月の真夏日日数としては観測史上最多を更新したそうです。

 

6月でこれなら、この先の夏は一体どうなってしまうのか。年々気温が上がっているとは感じていましたが、今年は“季節が前倒しで来た”ような、そんな違和感があります。日本の夏は、もはや“暑い”を超えて“危ない”レベルに達してきているのかもしれません。

毎朝の通勤では、駅に着くころにはシャツが汗でびっしょりになります。冷房の効いた電車に乗ると、思わず「気持ちいい!」と思ってしまいますが、効きの悪い車両だと汗が止まらなくて困ります。日傘をさせばいいのかもしれませんが、持ち運びが面倒でなかなか習慣にできず、ハンディ扇風機も持っていません。駅のホームで汗だくになりながら、冷房の効いた電車を待つおじさんがここに一人(笑)

 

そんな中でも、私の趣味であるランニングはなんとか続けています。とはいえさすがに昼間の炎天下は無理。最近は夕方に走るようにしていますが、それでも暑い。一度、15時ごろに軽く走ってみました。幸い熱中症にはならなかったものの、あまりの暑さ無理はせず、考えていた距離を走るのは取りやめました。

妻からは「そこまでして走らなくてもいいのに」と、すっかり呆れられています。

例年なら徐々に気温が上がり、身体も自然と慣れていくものですが、今年は急に猛暑モードに突入したせいで、対応が追いつきません。それでも「この暑さの中で走れれば、秋にはもっと楽に長距離が走れるはず」と、自分に都合のいい理屈を言い聞かせながら走っています。

暑さと汗で迷惑なおじさんになっていないか気にはなるものの、代謝は明らかに良くなっており、水分さえしっかり取っていれば、熱中症になりにくい体にはなってきた気がします。とはいえ、60歳を超えた身にはやっぱりこたえるこの夏。無理せず、でもできる範囲で身体を動かして、今年もこの“異常な夏”を乗り切りたいと思います。



 
 

最近はPRに限らず、あらゆる業種で便利なITツールやクラウドサービスが数多く登場しています。

中には、業務時間の短縮、売上の向上、経費の削減につながるような優れたツールもあり、「使わない手はない」と感じることもあるでしょう。

 

PRの現場でも、たとえば以下のようなサービスが日常的に活用されています。

・SEO対策ツール

・SNSの投稿管理ツール

・マーケティング分析ツール

・広告効果測定ツール

・プレスリリース配信システム など

 私自身も、いくつかのツールを実際に試してきました。

しかし正直なところ、「このツールがベストです」と誰にでもおすすめできるものはありません。

というのも、ツールの“合う・合わない”は、利用する人や業務内容によって大きく変わるからです。

 

新しいツールを導入する際にありがちなのが、「有名だから」「安かったから」「みんなが使っているから」という理由だけで選んでしまうこと。

しかし、実際に使ってみると「思ったより使いにくい」「思った効果が得られない」というケースは少なくありません。

だからこそ、導入前には以下のような視点で見極めることが大切です。

・ツールがどんな機能を持っているのか?

・それによって、具体的にどんな業務が改善されるのか?

・自分の業務に必要な機能がちゃんと備わっているか?

 

一つひとつをしっかりチェックし、自分の目的と照らし合わせることで「ただの流行り」で終わらない、本当に使えるツールに出会えるはずです。

 

可能であれば、無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。

カタログや説明を読んだだけではわからない“使い勝手”の部分は、実際に操作してみないと判断できません。

 UI(操作画面)がわかりづらい、操作に慣れるまでに時間がかかる、サポートの対応が遅い――

こういった“ストレス要因”も、使い続ける上では無視できないポイントです。

 

個人的に、選ぶときに重要だと思うのが「サポート体制」です。

いざというときにすぐ相談できる環境が整っているかは、ツール選びの大きな判断材料になります。

 最近はメールのみ・チャットのみの対応というサービスも増えていますが、「電話で直接問い合わせができるか」は確認しておくと安心です。

PR業務では時間との勝負になる場面も多いため、サポートが遅れるとそのまま仕事に支障をきたすこともあります。

 

今は本当にさまざまなクラウドサービスやITツールが出回っています。

探せばきっと、自分の業務にぴったりのツールに出会えるはずです。

 

ただし、そのぶん「どれを選ぶか」の判断力も求められるようになってきました。

「ツールに振り回される」のではなく、「ツールを使いこなす」ためにも、

“自分に必要なことは何か”を起点に、慎重に選ぶ姿勢がますます重要になっていると感じています。

 

もし「こういう目的に合うツールはあるか?」など、導入検討でお悩みの方がいらっしゃれば、PR業務での実体験をもとにご相談にのることも可能です。

お気軽にウインダムまでお問い合わせください。

 
 


先日、TOKIOの国分太一さんがコンプライアンス違反を理由に全番組を降板し、大きな話題となりました。それに伴い日本テレビが緊急の記者会見を開いたのですが、その場で語られたのは、違反の詳細も、いつどこで起きたのかも、何も明かされないというものでした。


これに対して、「それならプレスリリースだけで良いのでは?」「記者会見を開く意味があるのか?」といった批判の声も多く聞かれました。確かに、記者会見というのは、本来であれば社会に向けて誤りを説明し、必要であれば謝罪をする場です。情報が全くないなら、記者の質問に応える価値も薄いという見方も理解できます。


しかし、私自身はPRの仕事をしている立場から、この会見は“とても良かった”と評価しています。

まず、ファンに対して誠実に「番組からの降板」をきちんと説明したこと。加えて、内容には一切踏み込まず、プライバシー保護を徹底したこと。この2点は、報道機関としての社会的責任をしっかりと果たしているという印象を強く与えました。


特に注目したいのは、「答えられない」という姿勢を一貫しながらも、記者からの質問を無視することなく丁寧に対応していたことです。話さないことを貫くのは、実は非常に勇気のいること。説明責任と個人の権利、そのバランスに悩む多くの企業広報の参考になる会見だったと思います。


背景には、フジテレビでの中居正広さん対応での失敗があるのかもしれません。その際には、被害女性に対する世間の過剰なバッシングが問題視されました。日本テレビは、その反省を活かし、過剰な憶測や二次被害を防ぐために、あえて「語らない」という選択をしたのだと思われます。


記者会見の意義は「すべてを明かすこと」にあるのではなく、「なぜ話せないのか」「今何が起きているのか」を、誠意を持って伝えることにあります。今回のケースは、コンプライアンス問題が起きた際の新たな広報のあり方を、社会に向けて提示したひとつの事例といえるのではないでしょうか。

 
 

著者・橘川徳夫 プロフィール

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中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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