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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

執筆者の写真橘川 徳夫

【実践PR講座 その10】無関心層に響く!成功するペルソナ設定とコンテンツ制作のコツ

前回は、ペルソナ分析を活用して60%の無関心層にアプローチする方法についてご紹介しました。今回は、さらに具体的にペルソナの設定方法と、それを活用した効果的なコンテンツ制作のコツについてお話しします。


ペルソナを設定する際には、単に性別や年齢などの基本的な情報だけでなく、行動パターン心理的な特徴まで掘り下げて考えることが重要です。これにより、よりリアルなターゲット像が浮かび上がり、その人物に響くメッセージを効果的に伝えることができます。ペルソナを具体化するための主な要素は以下の通りです。


1.行動パターンの把握

ペルソナが日々どのような行動を取っているかを具体的に考えます。例えば、仕事の日のスケジュールや、休日の過ごし方などです。ペルソナがどのメディアを利用し、どんなSNSをチェックしているか、どのタイミングで商品に接触しやすいかを把握することが鍵となります。


例:

  • 朝の通勤時間にスマホでニュースをチェックしている。

  • 昼休みにYouTubeで動画を見てリラックスしている。

  • 週末には友人とアウトドア活動を楽しむが、夕方には

    自宅でインターネットサーフィンをする。


このように具体的な行動パターンを理解することで、どのタイミングでどうアプローチすれば効果的かを見極めることができます。


2.ニーズと課題の深掘り

次に、ペルソナが抱えているニーズや課題を考えます。ペルソナがどんな悩みを持っていて、それに対して自社の商品やサービスがどのように役立つのかを明確にしましょう。ここで重要なのは、ペルソナの表面的なニーズだけでなく、本音の部分を掘り下げていくことです。


例:

<表面的なニーズ>

「手軽に健康を維持したい」


<本音のニーズ>

「忙しい毎日でも無理なく続けられる運動を見つけたいが、ジムに行く時間もないし、面倒に感じている。」


この本音の部分を理解し、それに応じたコンテンツを制作することで、無関心層に響くPRが可能になります。


3.ペルソナの感情的要素


ペルソナがどんな感情や価値観を持っているかも重要です。感情的な要素は購買決定に大きく影響するため、共感を生みやすいメッセージを作る際には欠かせないポイントです。ペルソナの価値観に寄り添い、感情に訴えかけることで、無関心層に関心を持ってもらいやすくなります。


例:

「私たちの世代は、自分の時間を大切にしたい。効率的で、自分らしくいられる選択肢を求めている。」

 

このように、感情や価値観に基づいたアプローチを取ると、ペルソナとの共感ポイントが生まれ、彼らの心を動かすことができるのです。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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