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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~


AIの進化って、ちょっとすごすぎませんか?私もブログでAIを使っていると言ってきましたが、最近では「AIで原稿を書いてます」なんて言っても驚かれなくなってきましたが、その精度も日々進化しています。


正直に言えば、少し前までは、自分で書いた原稿をAIにきれいに整えてもらう、いわば“仕上げ担当”という感じでした。ところが今では、「こんなことを書きたい」と思ったことを箇条書きでざっと並べるだけで、それらしい原稿に仕上げてくれるので、本当に便利に使っています。


さらに、自分がこれまで書いた文章をAIに読み込ませておくと、ちゃんと“自分っぽい文章”に仕上げてくれるので、助かるというか不思議な感じです。

最近では画像や動画の生成もAIで行えるようになっており、ちょっと前まで「専門家じゃないと無理」と思っていたような作業も、誰でもできる時代になりました。操作に少し慣れれば、思っている以上に簡単でスピーディ。便利な時代だなと、つくづく感じます。


とはいえ、「AIってまだおかしな画像を出したり、変な文章を書いたりするじゃないか」と思う方もいるかもしれません。確かに、まだ完璧ではありません。ときどき、「そこはそうじゃない」という返答をしてくることもあります。


でも、AIはまだ“成長の途中”。たとえるなら、中学生くらいの存在です。知識だけ見れば大学生レベルかもしれませんが、まだ経験が浅く、判断がちょっと甘いところもあるかもしれません。でもその中学生が学び、経験を重ねていけば、いずれは一人前の“社会人”として働けるようになるわけです。


「まだ使えないから使わない」と遠ざけていると、その進化のスピードに取り残されてしまうかもしれません。逆に言えば、今のうちから慣れておけば、今後もっと楽に、自然に活用できるようになるはずです。


私のようなおじさん世代でも、思った以上に簡単に使いこなせます。まずは触ってみるところから。難しく考えるより、命令してみれば意外と素直に動いてくれる。しかも文句も言わず、何度でも修正に応じてくれる(笑)。

少子化や人手不足が深刻になるこれからの時代、AIを“もうひとりの頼れる部下”として使えるかどうかが、大きな差につながっていく気がします。


おじさんたちにあえて言わせてもらえば、

「AIなんてわからない」は、そろそろ言い訳にならない時代かもしれません。

 ということです(笑)

この画像は私がAIで作ったものです。皆さんもチャレンジしてみませんか?
この画像は私がAIで作ったものです。皆さんもチャレンジしてみませんか?




 
 

先日のPR特別講座では「母の日」を取り上げ、季節行事をうまく活用したPRはメディアに取り上げられやすく、効果的だという話をしました。では、「誕生日」はPRの題材として使えるのでしょうか?実はこれ、意外と難しいテーマです。なぜかというと、誕生日は誰にでもある記念日ですが、“みんな一緒の日”ではないからです。母の日やバレンタインのように世の中全体が同じ日に動く行事と違い、誕生日は個人ごとにバラバラなため、話題としての広がりや共感が生まれにくく、イベントやキャンペーンとして打ち出しづらいという弱点があります。


たとえば、ある会社の社長の誕生日に新商品を発表したとします。社内的にはめでたい日かもしれませんが、社外の人からすると「だから何?」で終わってしまうリスクがあります。場合によっては、“自己満足っぽいPR”というマイナスイメージにつながることもあります。実際、誕生日に合わせて何かを発信する場合は、その“意味づけ”が非常に重要になってきます。


ただし、誕生日を「きっかけ」として利用するというアイデアはゼロではありません。

たとえば、有名タレントの誕生日に合わせて、誕生日サプライズイベントを行う。会場でプレゼントを贈る様子がテレビで放映されれば、その場の盛り上がりは伝わるでしょう。ただしここでも、商品やサービスにどう結びつけるかが課題となります。一瞬の話題になっても、購買や認知向上に結びつかなければ、PR効果としては限定的です。


一方で、誕生日キャンペーンとして、「当日来店で割引」や「バースデーデザートをプレゼント」といったサービスを提供している飲食店やショップは多くあります。こういった仕組みは、お客さまに“覚えていてもらえる店”としての印象を残すきっかけにもなり、リピートにもつながります。ただし、メディアPRとして広く取り上げてもらうには、もうひと工夫が必要です。

たとえば、有名タレントの誕生日に合わせて開催するイベントで、サプライズ演出をしたり、記念の商品を発表したりすることで話題性は出せるかもしれません。ただしそこでも注意したいのは、「誕生日」という日があくまで“入口”であって、その先にあるストーリーや商品価値がしっかり伝わる構成でなければ、PRとしては成立しません。


……と、ここまで“誕生日のPR活用法”について書いてきましたが、そもそもなぜこのテーマを選んだかというと、実は今日が妻の誕生日だからです。

PR戦略をどうするかより、今日のプレゼントをどうするかの方がはるかに悩ましい問題です。でも、こういう“誰かを思う日”があるからこそ、人の心が動き、ストーリーが生まれるのだとも感じています。

誕生日をPRに使うのは難しい。でも、誰かの誕生日を大切にする気持ちから、素敵なアイデアが生まれることも、きっとあるはずです。

 
 

キャッシュレス決済がすっかり一般的になり、最近では「現金でのお支払いはご遠慮ください」というお店も珍しくなくなってきました。若い世代にとってはごく当たり前の光景かもしれませんが、私たち60代の世代には、やはりまだ「現金を持ち歩くのが普通」という感覚が根強く残っています。


もっとも、私自身もスマートフォンを使っており、LINEも使っていますし、世の中の流れにまったく乗っていないわけではありません。ただ、正直なところ、電子マネー決済にはまだ踏み切れていません。


その大きな理由の一つが、「スマートフォンの操作に手間取ること」です。

最近のスマホはセキュリティの観点から、顔認証や指紋認証が主流です。私のスマホは顔認証ですが、これがなかなか認識してくれないことが多く、特に暗い場所やマスクをつけていると、まったく反応しません。結果として、認証が通らず画面が開かないのでイライラします。たとえば、レジ前でスマホ決済をしようとして、顔認証がうまくいかず、後ろに人が並んでいる中でまごついてしまう――そんな場面を想像するだけで、導入に踏み切れない自分がいます。


さらに最近では、飲食店でも注文をスマホで行う形式が増えてきました。人手不足の影響もあるのでしょうが、ここでも顔認証が通らないと、メニューを見ることも注文することもできず、やはり煩わしさを感じます。


また、注文のためにアプリやLINE登録が必要なお店も多く、たまたま立ち寄っただけのお店で登録を促され、その後何通も案内メッセージが届くという経験もあります。利便性の裏にある“デジタルな距離の近さ”に、少し違和感を覚えるのです。


もちろん、スマートフォンやキャッシュレスの仕組みは便利ですし、セキュリティ対策が重要なのも理解しています。しかし、その利便性を活かすためには、誰もがストレスなく使える設計が必要だと感じます。特に高齢者にとっては、“操作のわかりやすさ”と“手間の少なさ”が導入のカギになるのではないでしょうか。


時代の変化には対応していきたいと思いつつも、やはりこうした場面で立ち止まってしまう。

こんなふうに感じる私は、やはり“おじさん世代”なのでしょうか(笑)

 


 
 

著者・橘川徳夫 プロフィール

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中央大学経済学部卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、2001年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わってきた。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングがクライアントに好評を博している。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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