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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PRおじさんのぼやき】年を取るのって案外お得~おじさんのシニア割体験


昨年、還暦を迎えたときの気持ちは、このブログでも紹介しました。

 

1歳年を重ねたからといって、気持ちが大きく変わることはありません。むしろ自分としては、まだ30代くらいの感覚でいるつもりです。さすがに20代と言うと大げさですが、新しいこと(最近ならAIなど)に挑戦する気力もあるし、新しい製品やサービス、流行りものの情報にも常に目を光らせています。

もちろん、好き嫌いはあります。興味のないことには全く見向きもしない一方で、最近の若い人のほうがむしろ好き嫌いがはっきりしている気もします。

 

このブログでも書いたように、最近は大学生など若い世代と話す機会が増えましたが、特に「話が合わない」と感じたことはありません。話が合うかどうかは年齢ではなく、その人の人柄や話題の選び方だと思うからです。自分で言うのもなんですが、コミュニケーションにはちょっと自信があります。相手が誰であっても、会話を広げて盛り上げることができる!これは長年の経験のたまものかもしれません。

 

若い人たちと話していて思うのは、コミュニケーションに消極的な人が多いということです。どうしても「受け身」になりがちで、相手の話題に応じるだけになると、自分の話ができなくなります。そうすると「話が合わない」と感じて、ますますコミュニケーションが苦手になるという悪循環に陥るのではないでしょうか。

私はいろいろなことに興味を持つようにしています。だからこそ、相手の関心ごとを聞き出して、その話題を広げることを心がけています。知らないことなら質問して教えてもらえばいいし、そうすることで会話は自然に膨らんでいきます。もしかすると、こういう姿勢が「自分はまだ若い」という感覚につながっているのかもしれません。

 

とはいえ、若い人に勝とうなんて気持ちは全くありません。体力ではすでに完敗ですし、新しい感覚に対して鈍っている自覚もあります。

ただ、年を取るのは悪いことばかりではありません。先日映画「国宝」を観に行ったとき、シニア割で入場できたのです。正直、シニア割は65歳からだと思っていたので「え、60歳から?」と驚きつつ、ちょっと得をした気分になりました。

 

ところが、その後ふと我に返りました。「シニア割を喜んで使ってる時点で、もう若くないんじゃないか?」と。気持ちは30代のつもりなのに、財布の中身はしっかりシニア扱い。なんとも複雑です。

でもまあ、年を取るのも悪くありません。せっかくなら、その「シニア特典」をフル活用してやろうじゃないか。そんなふうに開き直ってしまうのも、やっぱりおじさんだからでしょうね(笑)。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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