テレビドラマを観ていると、主役の俳優が広告代理店に勤務していることがよくあります。洗練されたオフィスで、華やかな仕事内容を颯爽とこなす画面中のキラキラした人物たちには、広告代理店で働いている私でさえ「かっこいいな」とあこがれてしまいます。
ただ、これはあくまで物語のなかの話。現実は違います。もちろん、大手やWeb系の広告代理店はこのようなワークスタイルに近いのかもしれませんが、当社のような小さな代理店とはまったくイメージがかけ離れています。
実際、私がしている仕事は地味な仕事が多いです。PRイベントの現場では進行を仕切ったりすることもありますが、普段は資料の封入作業も率先して手伝いますし、人手が足りなければ、椅子や机を並べるといったイベント会場の設営なども行います。
PR会社の仕事はイベントや広告の企画を考えることだと思われがちですが、実際はほとんど調整の仕事です。つまり、メディア、クライアント、外注先など関係者の話を聞いて合意形成を図っていくことに大半の時間を費やしています。調整先も1社だけではなく、たいていの場合は複数となるので、関係者が多くなればなるほど調整するための時間や労力を必要とします。また、関係者の間に入って交通整理する、という作業は、テレビドラマのようにかっこよく自己主張する場面はでてきません。ひたすら相手の話を聞いて、ベストな着地点を探す地味な仕事になります。これでは、どう考えても華やかできらびやかになりようがありません。
もっとも、世の中に存在するどんな仕事でも、華やかな場面ばかりではありません。ドラマの中であっても、地味な役回りをこなす社員だって映っています。広告業界に興味がある方は、そのことはよく知っておいた方がいいかもしれませんね。
もちろん、私はこの仕事が好きですし、やりがいがあると思っていますので、地味な仕事を厭わない方は、ぜひ一緒にお仕事をしましょう!
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