【PRおじさんのぼやき】失敗しても、もう一度挑戦できる日本を
- 徳夫 橘川

- 3月5日
- 読了時間: 3分
日本では毎年、多くの企業が誕生しています。起業そのものは珍しいことではありません。しかし、その後10年、20年と生き残り、成長していく企業は決して多くありません。
その背景には、日本では「失敗した経営者が再チャレンジしにくい環境」があるのではないかと感じています。
事業を始めるには、当然ながら資金が必要です。会社法上は資本金1円でも設立できますが、実際の運営には人件費や設備費など、一定のコストがかかります。
問題は、その創業資金をどこから調達するかです。
自己資金で賄えれば理想ですが、多くの場合それだけでは足りません。親や兄弟、親戚、友人など、よほど信頼関係がある人から支援を受けるケースもありますが、集められる金額には限界があります。
結局のところ自己資金だけでは足りず、多くの場合は銀行から借入を行います。
日本の金融慣行では、ほとんどの場合、経営者が連帯保証人になります。事業が順調に進めば問題ありませんが、うまくいかなければ借金だけが残ります。その借金がある限り、再び資金を調達することは極めて難しくなります。
つまり、一度の失敗が次の挑戦を封じてしまう構造になっているのです。
事業はそんなに簡単に成功するものではありません。しかし、失敗から得られる経験は、次の成功につながる大きな財産になるはずです。
日本では長らく銀行中心の金融システムが企業を支えてきました。事業そのものに投資する文化は欧米ほど根付いていません。ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家の動きも出てきていますが、まだ十分とは言えません。
その結果、日本ではユニコーン企業がなかなか生まれず、スタートアップの規模も海外に比べると小さい。
しかし、日本にはかつて、町工場から世界企業へと成長した企業がありました。
パナソニック、ソニー、京セラ、そしてホンダ。
小さな挑戦から始まり、世界に羽ばたいた企業です。そこには「やってやろう」という気概と、挑戦を後押しする時代の空気があったのではないでしょうか。
私は、日本人はまじめで、約束を守る人が多い国民だと思っています。だからこそ、明確なルールを整え、そのルールのもとで再挑戦を支援する仕組みがあれば、チャレンジする人はもっと増えるはずです。
私はこれまで、ずいぶん失敗してきました。できればそれを、若い人たちの“反面教師”にしてもらえれば本望です。
もっとも、私の失敗談が教訓になるかどうかは怪しいものです。もし「失敗談でも聞いてみたい」という奇特な方がいれば、いくらでもお話ししますが……正直、あまり役には立たないかもしれません。
せめて、笑い話くらいにはなるでしょうか。




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