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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PRおじさんのぼやき】「母の日に負けるな」父の日再ブランディングのすすめ

更新日:6月16日


6月16日 昨日は父の日でした。我が家でもありがたいことにプレゼントをもらい、私の好きな食べ物を囲んで、ちょっとだけ“主役気分”を味わわせてもらいました。

でも、毎年思うのですが、なんだか母の日と比べると盛り上がり度が違いませんか?


母の日は、カーネーションに始まり、プレゼントに外食に…と、世の中が「お母さんありがとうムード」に包まれます。一方で父の日はというと、こぢんまり。イベント感もそこまでないし、CMの本数も少ない気がする。うちだけ?いや、きっとそうでもないはずです。


これは日本に限った話ではなさそうです。アメリカのメジャーリーグでも、母の日(マザーズデー)にはピンクのユニフォームでプレーしたり、話題性が高い。でも父の日(ファザーズデー)は、水色のユニフォームこそ着ているものの、ニュースの扱いは明らかに控えめ。「今年もやってたんですね…」くらいの空気感です。

なぜここまで差があるのか。私の勝手な推測ですが、もともと女性の地位が低かった歴史の中で、「せめてこの日くらいはお母さんを大切にしよう」という社会的な配慮があったのではないかと思います。対して父親は、これまで“偉そうにしてた側”というイメージがある。だから「今さら感謝する必要ある?」と受け止められてしまうのかもしれません。


確かに以前はそうだったかもしれませんが、現代のお父さんはどうでしょう。

もはや家庭の中で“威厳の象徴”なんて言われる時代ではなくなりました。今やお父さんといえば、リビングの隅っこで気を遣いながらテレビを観る、いちばん遠慮がちな存在かもしれません(笑)。

仕事はもちろん、最近では家事や育児にも参加するのが当たり前。かつての“何もしないでどっしり構えていたお父さん”像は、いまや懐かしの絶滅危惧種になりつつあります。それなのに今でも「くさい」「うざい」「汚い」などと敬遠され、リスペクトどころか忌避対象にされる始末…。


だからこそ私は言いたい。父の日こそ、父親の威厳を再評価するチャンスにすべきでは?

この日を「お父さんって実はすごい!」と見直すきっかけにして、少しぐらい堂々とリスペクトしてもらう空気をつくってみる。PR的にも、世の中の“父離れ”に一石を投じるいい機会だと思うのです。


この意見、賛同してくれるおじさん族はいませんか?いや、もしかしたら皆さん、家の中が怖くて反旗を翻せないだけなのかもしれませんね(笑)



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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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