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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

執筆者の写真橘川 徳夫

【PRコラム】笑点の新メンバー選出について考える

日曜日夕方の国民的番組「笑点」で林家木久扇師匠が番組を卒業されました。「笑点」に出演する落語家は、一躍全国区の知名度を得ることができます。そのため、新メンバーの選定については、厳しいかん口令が敷かれるため、知り合いの噺家に聞いても知らないことがあります。


私は大学で落語研究会に所属していたこともあり、周囲からも「誰になるんだろう?」と聞かれることもありました。私も、もちろん新メンバーが誰になるのか気になっていました。


結果として、選ばれたのは立川晴の輔さんでした。


立川晴の輔さんは、その名の通り「立川流」の噺家です。東京には4つの落語団体がありますが、立川流から「笑点」のメンバーが選ばれたのはこれが初めてです。


妥当な人選だと思いました。私がプロデュースしている「さがみはら若手落語家選手権」にも、この4つの団体に所属する噺家さんが数多く出演しています。


一部で立川流と笑点の関係が良くないという噂もありましたが(本当かどうかは分かりませんが…)、晴の輔さんにはこれからの活躍に期待したいです。


近年、「笑点」のメンバーが頻繁に入れ替わっています。たとえば、桂歌丸さんから桂宮治さん、三遊亭円楽さんから春風亭一之輔さんに代わりました。


落語が世間的にあまり注目されない中、「笑点」の新メンバー選出が盛り上がると、落語界全体にとって貴重なPR機会となります。ですが、過度に繰り返すと新鮮味が徐々に落ちていきます。


また、落語ファンの私から見ると、落語の高座を見ることができない「笑点」のメンバー交代は、そこまで注目するべき話題なんだろうか……とつい斜めに構えてしまうこともあります。ですが、もし自分がPRに関われるならば、もっとポジティブに捉えられるかもしれませんね(笑)。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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