top of page

無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PR講座 第6回】PR戦略を考える際の重要ポイント②:誰にPRするか?

更新日:2024年10月28日

前回の記事では、PR戦略のポイントとして「What(何を)」について話しました。今回は、「Who(誰に)」に焦点を当ててみたいと思います。これは、マーケティング業界でよく「ターゲッティング」と呼ばれる問題です。


同じ商品であっても、年代や性別、地域によっては知らない人もいれば、興味や趣味によって全く知られていないこともあります。そのため、PR戦略や方法はターゲットによって異なります。製品自体を知っている人に対して、ターゲットによっては知らないであろう機能をPRする場合もあります。


たとえば、新製品の場合、日本国民全員に知ってもらいたいと思うかもしれませんが、実際にはある程度買ってもらいたいターゲットが存在します。例えば、食料品のお米であれば、誰もが食べるものですが、新しくできたブランド米であれば、食にこだわりのある富裕層や健康にこだわりのある人に知ってもらいたいと考えることができます。


ターゲットを絞ることで、その人に向けて効果的なPR戦略を立てることができます。漠然とみんなに知ってもらいたいという理想はありますが、結局はターゲットを絞らなければ誰にも伝わりません。商品の特性やニーズに応じて、誰に対してPRを行うかを考えることがPR戦略の第一歩です。そこから、効果的にPRを進めていくことが大切です。


誰でも知っている製品やサービスの場合は、知らないであろう内容を伝えていくわけですので、その知られていないことが誰に役に立つか、興味を持つなどを考えてターゲットを決めていくことが重要となってきます。


確かに、誰でも知っている製品やサービスでも、知らないであろう内容を伝えることが重要です。その際には、その知られていない情報が誰にとって役立つかや興味を引くかを考えて、ターゲットを決めていくことが重要になります。


例えば、スマートフォンは現在誰もが持っていて使っているものですが、伝えたい内容によってターゲットが異なります。もし費用を安くすることを伝えたいのであれば、若者やその費用を払っている親世代をターゲットにすることが考えられます。一方で、難しい機能を排除して簡単に使える機能を伝えたい場合は、お年寄りをターゲットとした戦略を取ることになります。


このように、伝えたい内容によってターゲットが変わるため、PRにおいて「Who(誰に)」を明確にすることが重要です。それによって、効果的なPR戦略を立てて、伝えたいメッセージを効果的に届けることができます。

最新記事

すべて表示
【PR特別講座】PR特別講座:PRは本当に「安くできる」ものなのか

~メディアPRの誤解と、PR会社の価値について~ 前回のPR講座では、日本ではPRが広告業界の文脈で語られてきたため、PRそのものがなかなか正しく理解されていない、というお話をしました。 その延長線上にあるのが、「PRは安くできるもの」という認識です。 実際、問い合わせの中でも「広告予算がないので、パブリシティで何とかカバーしたい」という相談を受けることがあります。   メディアPRが実現すれば、

 
 
 
【PR特別講座】メディアとの付き合い方

~信頼関係は「距離感」と「日常の対応」で決まる~ PR活動を進めるうえで、メディアとうまく付き合うことは欠かせない要素です。理想は「記者と信頼関係を築くこと」ですが、これは簡単なようで実は非常に難しいテーマでもあります。 今日は、私自身の経験も交えながら「メディアとの関係構築」についてお話ししたいと思います。   取材を受ける側からすると、実際に会うのは取材に来た“1人の記者”です。そのため、「こ

 
 
 
【PR特別講座】営業とPRの関係

~営業効率を上げるためのPR活用術~ 以前のPR講座でもお話ししましたが、営業も広い意味でのPRの一つです。実際、多くの企業においてPRは「営業戦略の一部」として位置づけられています。 BtoB企業でも、商品名や企業名が知られていることは大きな強みになります。 また、新聞記事などで大きく取り上げられた実績を営業先に見せることで、信頼度が高まり、話を聞いてもらいやすくなります。 こうした意味で、「P

 
 
 

コメント


著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

bottom of page