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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

執筆者の写真橘川 徳夫

【PR講座 第28回】成功するPRイベントのポイント:取材対応の基本

これまで2回にわたって、PRイベントの考え方についてお話ししてきました。今回は、PRイベントを成功させるための具体的なポイントについてお伝えします。


1.問い合わせ先の電話番号を必ず記載する


PRイベントの目的は、プレスリリースを送って記事を書いてもらうことではなく、取材をしてもらうことです。そのためには、取材者がスムーズに問い合わせできるよう、連絡先を整えることが重要です。特に、プレスリリースに問い合わせ用の電話番号を記載することが不可欠です。


最近では、リモートワークの普及によりメールアドレスのみを記載するケースが増えています。しかし、記者は迅速な回答を求めています。特にテレビの取材では、電話での問い合わせが主流です。メディアからの電話連絡に対して即座に対応できることで、取材の決定が迅速になり、記者からの取材リクエストに応える確率が高まります。


2.取材する記者を公平に扱う


PRイベントで取材を受ける際は、記者を公平に扱うことが重要です。特定のメディアを優遇したり、取材機会を独占させたりすると、他のメディアから不満を抱かれかねません。取材時の公平性が欠けると、取材内容や報道の質に悪影響を及ぼすことがあります。


特に芸能系のメディアでは、カメラ位置が重要な要素です。取材する側にとって、良い映像を撮るためのカメラ位置は評価に直結します。そのため、取材エリアの配置に公平性を欠くとトラブルになることがあります。事前に公平な対応を徹底し、トラブルを未然に防ぐことが大切です。


3.メディアを過度にお客様扱いしない


また、取材される側が必要以上に神経質になったり、へりくだったりする必要はありません。取材する側と取材を受ける側は、対等な立場です。メディアを過度にお客様扱いする必要はありません。もちろん、失礼な対応は避けるべきですが、必要以上に要望に応えたり、リクエストを受けたりする必要はありません。


メディアとのコミュニケーションの取り方や接し方については、イベントを開催するごとに徐々に勘所がつかめるようになりますが、もし対応に不安がある場合は、PR会社の利用を検討するのも一つの方法です。


PRイベントを成功させるためには、迅速な対応と公平な姿勢が求められます。これらの基本を押さえ、効果的なPR活動を展開しましょう。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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