【PR特別講座】季節行事を活かした戦略的PR 「母の日」は絶好の機会!
- 徳夫 橘川
- 2 日前
- 読了時間: 2分
今度の日曜日、5月12日(日)は「母の日」です。毎年恒例のこの行事、PRの現場でも重要な“仕掛けどき”のひとつであることをご存じでしょうか?
これまでのPR講座でもお伝えしてきたように、祝日や記念日など「年に一度」のタイミングは、メディアにとっても“使いやすいネタ”となるため、上手に企画を立てて情報発信をすれば、取材や紹介につながる可能性が高くなります。
たとえば「母の日」。カーネーションを贈るのは定番ですが、そこに“ひと工夫”を加えることで、魅力的なストーリーを生み出すことができます。
以前、私がPRを担当したのは「親子フラワーアレンジメント教室」。子どもでも簡単に作れる花のアレンジメントを母の日に贈る――という体験型イベントを企画したところ、テレビ局が取材に来てくれました。「子どもが手作りの花を贈る」ことで感謝の気持ちがより強く伝わる、というストーリーが、報道側にも“いい話”として響いたのだと思います。
このように、母の日に限らず「記念日」や「季節の行事」に合わせて企画を練ることで、PRはぐっと成功率が高まります。ただし、いくつか注意点があります。
まず、「イベントへの集客」を目的としたPRはタイミングがシビアです。開催当日だけでなく、事前に人を呼び込みたい場合は、メディアPRだけに頼るのではなく、広告など別の手段を組み合わせた方が確実です。
また、せっかく取材されたとしても、その後の商品やサービスの販売に結びつかなければ意味がありません。「母の日限定の商品」として打ち出しつつ、その魅力を知ってもらい、結果的に“母の日以降”の継続的な購買につなげるような導線づくりが重要です。
たとえば、バレンタインデーに知られたチョコブランドが、誕生日や記念日のケーキ需要にもつながるように――記念日PRは“きっかけ”に過ぎません。そこから先を見据えた戦略が求められます。
年に一度の“季節の行事”は、PRにとって絶好のチャンスです。母の日をはじめ、父の日、七夕、敬老の日、ハロウィン、クリスマスなど、年間のイベントカレンダーを眺めながら、どの記念日で自社の商品やサービスをどう打ち出せるか、ぜひ検討してみてください。
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