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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PR特別講座】PRに効く!実際に使っている“仕事で役立つAI”活用術(後編)

更新日:6 日前

~画像・動画・資料作成まで!視覚表現を強化するAIツール活用法~


前回の講座では、ChatGPTをはじめとする“文章生成AI”の使い方をご紹介しました。今回は、画像や動画の生成AI、資料作成や広告運用に役立つツールなど、視覚的に“伝える”PRのためのAI活用をご紹介します。


■画像生成AIは「ぴったりの画像がないとき」の選択肢

企画書や提案資料に“イメージ画像”があると、伝わりやすさがぐっと上がります。以前はフリー素材サイトをよく使っていましたが、「これという画像が見つからない」と感じることも多くなり、最近はImageFXなどの画像生成AIを活用しています。


とはいえ、“サクッと作れる”というほど簡単ではありません。特に人物を入れた画像を作るときには注意が必要です。

デフォルトでは欧米系の人物が出てくることが多く、「日本人の」と指定すると、今度は背景や服装に違和感のある画像ができることもあります。“日本人に見えるけど、自然で違和感のない構図”にするには、何度もプロンプトを修正しながら試行錯誤を繰り返す必要があります。


また、画像生成AIの多くはプロンプトを英語で入力する必要がありますが、私はGoogle翻訳を活用しています。日本語の指示文を英訳して使えば、英語に自信がなくても問題ありません。 (日本語でも入力しても作成できるようになったようですので、お試しください)


■動画生成も“紙芝居”レベルから気軽に始められる

弊社の紹介動画には、NoLangという動画生成AIを使っています。簡単なスクリプトを入力するだけで、ナレーション付きの動画が10秒ほどで完成します。

正直に言えば“アニメーション”というより“紙芝居”に近い仕上がりですが、簡単なスクリプト(文章)を入力するだけでナレーション付きの動画が10秒ほどで完成します。

イントネーションに多少の違和感はあるものの、その後の修正作業などを入れても1時間以内に1本の動画が仕上がるのは驚きです。


NoLangで作成したウインダムの紹介動画です。この動画の中の画像もimageFXで画像を3点作成しています。

■プレゼン資料や広告運用にもAIを活用

パワーポイント資料を自動で作成してくれる「イルシル」は、打ち合わせや営業資料作成を時短できる便利なツールです。

また、弊社で取り扱っている「Omneky(オム二キー)」というAIは、WEB広告画像の効果を分析し、さらに効果的なビジュアルを自動生成してくれる優れもの。これからの広告運用は、AIとの協働が当たり前になると感じています。


■まとめ:AIは“人の代わり”ではなく“仕事の相棒”

ここで紹介した以外にも、SNS投稿の自動化、営業支援、人事管理、経理の自動処理など、業務別にさまざまなAIツールが登場しています。AIを使いこなすといっても、「何でも任せっきり」でうまくいくわけではありません。あくまで、自分がやりたいことを明確にしたうえで、「ここだけ手伝ってほしい」という場面に使うのが、現実的な活用方法だと感じています。

文章でも、画像でも、動画でも、「こういうのが欲しい」というイメージがあるからこそAIは活かせるもの。思い通りのアウトプットにたどり着くには、やはり“人の判断”と“試行錯誤”が必要です。

PRの現場でも、AIを“代わり”として使うより、“相棒”として使いこなす――そんな関係が、これからのスタンダードになるのかもしれません。

とはいえ、「何から始めればいいかわからない」「プロンプトの書き方が不安」という方も多いと思います。そうした方は、ぜひ一度、ウインダムにご相談ください。実際のPR業務でAIを活用している立場から、ツールの選び方や使い方のコツまで丁寧にお伝えします。興味のある方はお気軽にお問い合わせいただければと思います。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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