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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PR講座 第17回】メディア露出すれば成果は十分?効果的なPR戦略の秘訣

これまでに、メディア向けのパブリッシングの基本であるプレスリリースの作成についてお話してきました。プレスリリースを作成し、希望するメディアに送れば、あとは記事が書かれるのを待つだけです。


しかし、掲載されるかどうかはメディア側の判断にかかっており、紹介内容が十分価値あるものでなければ、掲載される可能性は低くなります。


記事に掲載されたからと言っても、それだけでPRが成功する保証はありません。


メディアに取り上げられれば一定の反応は期待できますが、その結果は保証されません。特に現代ではインターネットの普及により、記事の露出件数と結果が必ずしも一致しないことがあります。


インターネット時代において、記事やテレビの情報を得た後、人々はまずインターネットで検索します。記事の内容や関連情報を探し求めるわけですが、記事が上位に表示されない場合は、競合他社の情報が目につく可能性もあります。また、専門誌などは会員限定公開であるため、一般の人々には認知されず、効果が薄い結果となることもあります。


さらに、SNSは若者を中心に広く利用されていますが、個人が情報発信する場であり、メディアからの情報は直接的ではありません。最近では、SNSのインフルエンサーへのマーケティングも行われていますが、彼らも自分の好みや意図に沿った情報を発信するため、効果は保証されません。また、ステマ(ステルスマーケティング)の問題もあるため、注意が必要です。


このように、記事に取り上げられたからといって、必ずしもそれが「成功」とは限らないわけです。メディア露出を考える際には、Web対策も含めて総合的に戦略を立てることが重要です。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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