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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PRおじさんのぼやき】おじさんの「それってハラスメント?」


最近、ある俳優と女優の間で起きた出来事をきっかけに、ハラスメントが大きな話題になりました。最初にお断りしておきますが、私はハラスメントを肯定するつもりはまったくありません。

 

相手が嫌だと感じれば、それはハラスメントになり得るという考え方も理解していますし、加害者の多くが男性であることも、さまざまな統計から明らかになっています。

だからこそ、私自身も普段から言葉や態度には気を付けているつもりです。

 

それでも最近、「おじさん世代は生きづらくなったな」と感じることがあります。

私たちが若い頃は、今で言うセクハラやパワハラにあたるような言動が、残念ながら珍しくありませんでした。

もちろん、それが良かったとは思っていません。

当時は「そういうものだ」と受け入れてしまっていただけです。

上司に厳しく叱られても、「自分が悪い」「もっと頑張らなければ」と考える人がほとんどでした。

時代が変わり、人権意識が高まり、「相手を尊重する」という考え方が社会に浸透してきたことは、とても良いことだと思います。

私自身も、昔なら何気なく言っていたことでも、「これは相手がどう感じるだろう」と一度考えるようになりました。

ただ一方で、長年染みついた感覚をすぐに変えられる人ばかりではありません。

昔は正しいと思っていたことを、「あれは間違っていた」とすぐ認めるのは、なかなか難しいものです。

 

もちろん、それを理由に許されるわけではありません。だからこそ、おじさん世代も時代に合わせて学び続ける必要があるのだと思います。

ただ一方で、「これを言ったらハラスメントになるかもしれない」と考えすぎて、若い人に何も言えなくなっている人も増えているのではないでしょうか。

コミュニケーションを避け、お互いを理解する機会が減ってしまうのは、とても残念なことです。

私たちおじさん世代は、「こうしたほうがもっと良くなる」「同じ失敗をしてほしくない」という思いから、自分の経験を話したり、改善点を伝えたりすることがあります。

もちろん、怒っているわけではありません。

しかし、その思いが「説教された」「否定された」と受け取られてしまうこともあります。

だからといって何も言わなければ、相手の成長につながるきっかけも失われてしまいます。


結局大切なのは、相手に伝わる言葉を選び、受け入れてもらえる伝え方をすることなのでしょう。

それが、これからの時代のコミュニケーションなのだと思います。


おじさん世代は、これからますます「言葉選び」が大切になりそうです。

とはいえ、気を遣いすぎて何も話せなくなってしまうのも考えものです。

そのうち、「若者から、おじさんへのハラスメント」なんて言葉が生まれたりして……。

いや、その前に「その発言がハラスメントです」と怒られそうなので、この辺でやめておきます(笑)。

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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