【PRコラム】実は、美術はあまり得意ではありません
- 徳夫 橘川

- 3 時間前
- 読了時間: 3分
ご承知かもしれませんが、ウインダムの主力事業は、美術展のPRです。
そのため、「美術展のPRをしている会社だから、社長も美術に詳しいのでしょう」と思われることがよくあります。
しかし、はっきり言えば、私は子どもの頃から絵を描くことが苦手でした。美術の成績が特別良かった記憶もありませんし、高校では美術ではなく音楽を選択しました。
もちろん絵も上手ではありません。ちなみに、このブログに掲載しているイラストはAIで作成したもので、私の画力とは全く関係ありません(笑)。
とはいえ、美術展のPRに携わって20年近くになりますので、一般の方よりは美術の知識が身についていると思います。
仕事を通じて書籍を読んだり、学芸員の先生方のお話を伺ったりしていれば、それなりに知識が増えるのは当然です。
その一方で、美術館との打ち合わせや、PRの提案に伺った際には、「美術に詳しい人」と思われ、作品や作家について質問を受けることも少なくありません。
そんな時は、多少知ったかぶりをしたり、うまく話題を変えたりしながら乗り切ることもありますが、内心は冷や汗ものです。
「それなら学芸員の資格を取ればいいのでは」と思われるかもしれません。
実際、美術館には企業から異動してきた後に学芸員資格を取得した方も多くいらっしゃいますし、大学で資格を取得して就職された方もたくさんいます。
もちろん、会社の中にそうした専門知識を持つ人がいることは非常に心強いことです。
しかし、私は自分自身が学芸員資格を取得する必要は、それほど感じていません。
なぜなら、美術館は、美術に詳しい人だけに来てもらいたい場所ではないからです。
絵画や彫刻、工芸品などの魅力を、これまで美術に興味がなかった人にも知ってもらいたい。そのために展覧会が開催され、その橋渡しをするのがPRの役割だと思っています。
だからこそ、「美術がよくわからない」という人が、どこで興味を持ち、何につまずくのかを理解できることも、PRでは大切な視点になります。
専門家とは違う立場だからこそ、「どう伝えれば興味を持ってもらえるのか」「どんな切り口なら美術館へ足を運びたくなるのか」を考えることができます。
それは、美術展に限らず、PR全般に言えることかもしれません。
PRとは、知らないことを知ってもらい、新たな気づきを与える仕事です。
だからこそ、最初から何でも知っている必要はありません。
むしろ、「知らない人」の気持ちがわかることは、大きな強みになるのだと思います。
……とはいえ、「それは勉強したくない言い訳では?」と言われると、反論できない部分もあります(笑)。
それでも、専門家ではないからこそできるPRがあることだけは、ぜひ知っていただければうれしく思います。


コメント