top of page

無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PRコラム】音楽配信サービスで広がる世界~還暦になっても流行りの曲は歌える?

意外に思われるかもしれませんが、最近の流行りの曲はだいたい知っています。カラオケに行くと最新のヒット曲を歌うので驚かれることもあります。でも、特に音楽に詳しいわけでもなく、カウントダウンTVを欠かさずチェックしているわけでもありません。


では、どうして流行りの曲を知っているのか。それは、ランニング中に音楽を聴いているからです。ランニングを始めた当初は何も聴かずに走っていましたが、あるとき娘のミュージックプレイヤーを借りたのをきっかけに、音楽を聴きながら走るようになりました。それ以来、音楽を聴くことが習慣になっています。


昔は、ミュージックプレイヤーで特定のアーティストのアルバムを流していたので、聴く曲も限られていました。しかし、スマホに替えて音楽配信サービスを利用するようになってからは、「J-POPベストヒット」などのプレイリストを選べば、最新のヒット曲を自然に聴くことができます。走るたびに耳にするので、気づけば流行りの曲を覚えている、というわけです。


とはいえ、走りながら聴いているので、曲は覚えていても曲名や歌手名を確認することはあまりありません。そのため、カラオケに行くと「この曲知ってる!」とは思っても、誰の曲かわからずに歌えないことが多いのです。


最近では、アニメのPRが増えたことで、ランニング中に聴いていた曲が実はアニメの主題歌だったと後から知ることもよくあります。今のヒット曲は、アニメやドラマの主題歌になっていることが多いため、アニメやドラマを観ない世代は、そもそもヒット曲自体を知る機会が少ないのかもしれません。


音楽配信サービスは、私のような世代にとっても非常に便利です。なぜなら、知らない曲やアーティストに自然と出会えるからです。ヒットソングメドレーを聴いているうちに気に入ったアーティストができ、そのアーティストの曲をさらに聴くようになる。この流れがとても楽しいんです。最近よく聴くのは、「Official髭男dism」「Vaundy」「YOASOBI」「Creepy Nuts」「米津玄師」など。還暦のおじさんが聴くようなアーティストではないかもしれませんね。


とはいえ、時々昔のヒットソングを聴きたくなることもあります。例えば、「平成のヒットソング集」を流して、サザンオールスターズ、BOØWY、BARBEE BOYS、レベッカなどを聴くと、気分よく走れます。


私が高校生の頃は、レコードを借りてカセットテープに録音し、ラジカセで聴いていました。今の若い世代にはピンとこないかもしれませんね。当時は、ラジオやテレビ、友人を通じてしか新しい曲を知る方法がありませんでした。そう考えると、今は本当に便利な時代になったと思います。


ただ、苦労して手に入れた曲は、なかなか忘れないものです。だからこそ、当時覚えた曲はいまだに私のカラオケの十八番なのです。

 

最新記事

すべて表示
【PRコラム】「決断」がつくる政治のPR

─メッセージより行動が伝わる時代に 10月6日のブログで「高市自民党総裁が選ばれれば、日本初の女性総理が誕生するかもしれない」と書きました。 https://www.windam.co.jp/post/newpresidentoftheliberaldemocraticparty 紆余曲折がありましたが、結局は、10月21日に高市新総理が正式に任命され、日本初の女性総理大臣が誕生しました。   自

 
 
 
【PRコラム】原子力発電のPRに思うこと(その5)

原発立地の現実とPRの限界─地元貢献はイメージアップにつながるのか 前回のコラムでは、原子力の安全性とPRについてお話ししました。今回はその続きとして、原子力発電所の「立地」と「地域との関係」について考えてみたいと思います。   原子力発電所の安全性に最も敏感なのは、当然ながらその地元の住民です。しかし一方で、実際に原発の建設を「誘致」する自治体があるのも事実です。 その背景には、経済的なメリット

 
 
 
【PRコラム】原子力発電のPRに思うこと(その4)

~原子力発電の安全性──「100%安全」という幻想とPRの課題 前回のコラムでは、日本の原子力政策についてお話ししました。今回は、その中でも最も大きな課題である「安全性」の問題に焦点を当てたいと思います。   東日本大震災で発生した福島第一原子力発電所の事故は、日本人の原子力に対する意識を大きく変えました。想定外の大津波により全電源が喪失し、制御不能になった現実を目の当たりにした国民にとって、「安

 
 
 

コメント


著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

bottom of page