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無知の玉手箱
~知らないから始まるマーケティング~

【PRコラム】オリンピック期間中のPRイベントは要注意!?

執筆者の写真: 橘川 徳夫橘川 徳夫

パリオリンピックが開幕しました。


今回のオリンピックでは、開会式が競技場ではない場所で行われました。この柔軟な発想は、PRコンサルタントとしても見習わないといけないですね。


私は陸上競技、特に長距離が好きなので、期待しているのは男子3000m障害に出場する三浦龍司選手です。現在、陸上長距離部門でもっともメダルに近い存在です。パリでぜひ表彰台に上がってほしいです。


もっとも、日本のマスコミはメダルを期待して煽る傾向があるので、三浦選手はあまりプレッシャーを感じないようにして、自分のベストを尽くしてほしいです。いつも飄々としている三浦選手なら、プレッシャーをはねのけてメダルが獲得できるでしょう(これがプレッシャーかも!?/笑)


ところで、オリンピックといえば、私には苦い思い出があります。


かつてロンドンオリンピック期間中にPRイベントを行いました。夏休み期間中だったので、多くの子供たちに来場してもらえるよう、当時の人気子役を起用してPRしていこうという企画を立てました。イベント当日は企画が当たったのか、思った以上に在京のテレビ局やスポーツ新聞の取材が相次ぎました。


「これなら、翌日のワイドショーでたくさん紹介してくれそうだ」と思っていたのですが、その夜、卓球女子が銀メダル、バレー女子が銅メダルを相次いで獲得したので、翌日のスポーツ新聞やワイドショーはオリンピック一色に。私が手掛けたPRイベントは割りを食い、全く紹介されなかったのです。


日本の選手がメダルを獲得したことは、私にとってもうれしいことでしたが、この時ばかりは複雑な気持ちにさせられました。後日イベントの主催者にお詫びを伝えると、「仕方ないよね」と理解してはいただきましたが、お互いに悔しさが募る結果となったのです。


その時の教訓から、オリンピックの開催中には、私はPRイベントをできるだけ企画しないようにしています。日本選手が活躍しても、素直に喜べないようなことが起き得るからです。


なので、パリオリンピックは応援に専念にしたいと思います!

ガンバレ!日本!

 

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著者・橘川徳生 プロフィール

中央大学経済学部を卒業。大学時代は、落語研究会に所属するほどの話好き(うるさいというのが周りの評価?)。座右の銘は「無知の知」。大学卒業後、電力会社や生命保険会社での勤務を経て、1990年ウインダムに入社。過去の様々な業務経験を活かして、PR業務に携わる。

落語研究会で養った自由な発想をもとに、様々なPRやマーケティング企画を立案し。業務を通して蓄積した広範な業務知識をベースに、独自のPRコンサルティングが好評を得ている。趣味はランニングと読書。本から新たな知識を見つけたり、ランニング中にアイデアを思い浮かべる。

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