【PR特別講座】PR会社に頼むと何が違うのか?
~自社PRとPR会社を使ったPRの違い~
前回のPR特別講座では、「PRは自分たちでもできる」というお話をしました。
では、自分たちでPRするのと、費用をかけてPR会社に頼むのとでは何が違うのでしょうか。
もちろんPR会社に頼んだからといって、必ず新聞やテレビなどのメディアに取り上げられるわけではありません。
それでも、PR会社に依頼するメリットはいくつかあります。
今回は、その中でも大きく3つについてお話ししたいと思います。
まず大きいのが、メディアとの対応です。
大企業であれば広報部門があり、メディアから問い合わせがあれば、担当部署につないだり、必要な情報を確認したりして対応できます。
しかし、中小企業では広報専任の担当者がいないことも珍しくありません。
特に注意したいのが、メディアからの電話です。
取材をしたい記者は、メールではなく電話で問い合わせてくることがあります。
電話であれば、その場で質問に対する回答を聞き、さらに気になったことを質問できるからです。
記者には締切があります。
せっかく興味を持って問い合わせても、担当者につながらない、折り返しがなかなか来ないとなれば、
「今回は別の会社を取材しよう」
となってしまう可能性もあります。
PR会社が入っていれば、まず一次対応をして、分かる範囲で回答することができます。すぐに回答できない内容についても、企業側に確認して後ほど連絡するといった対応ができます。
「せっかく生まれた取材のチャンスを逃さない。」
これもPR会社の重要な仕事の一つです。
二つ目は、企業が持っている情報を、メディアに伝わりやすい形に整理できることです。
企業側からすると、
「この技術がすごい」「この機能は他社より優れている」
と思っていても、それをそのまま説明しただけでは、記者にはニュースとしての価値が伝わらないことがあります。
反対に、企業側では当たり前だと思っていたことが、外から見ると非常に面白い場合もあります。
そこでPR会社は、
「なぜ今、この商品なのか」「誰のどんな課題を解決するのか」「社会や業界で何が起きているのか」「他にはない特徴は何なのか」
といったことを整理します。
そして、単なる商品説明ではなく、記者やその先にいる読者・視聴者が理解しやすいストーリーを組み立てていきます。
これは、これまでこのPR講座でも何度もお話ししてきたことですが、PRでは非常に重要な作業です。
自分たちの商品を一番よく知っているのは自分たちです。
しかし、「知りすぎている」からこそ、初めて聞く人がどこに興味を持つのかが分からなくなることもあります。
第三者の視点を入れることには、そうした意味もあります。
そして、私が最も大きなメリットだと思っているのが、新しいPR企画を考えられることです。
商品の魅力というものは、意外に自分たちでは分からないものです。
PR会社が話を聞くことで、
「それは面白いですね」「そこをもっと前面に出した方がいいのでは」「この切り口ならメディアが興味を持つのでは」
と、新たな魅力を発見できることがあります。
さらに、商品そのものだけではニュースとして弱ければ、イベントや調査、記者発表会、季節や社会的な話題との組み合わせなど、メディアに取り上げてもらうための新しい企画を作ることもできます。
もちろん、こうした企画を自社で考えることもできます。
ただ、自社の商品やサービスにはどうしても思い入れがありますし、これまでのやり方へのこだわりもあります。
外から見ることで、社内では思いつかなかったPRの方法が見つかることがあります。
ここまで書くと、「それならPR会社に頼めばいい」と思われるかもしれません。
しかし、当然ながら費用がかかります。
しかもPRは広告とは違い、お金を払えば必ず新聞に掲載されたり、テレビで放送されたりするものではありません。
PR会社に依頼する場合には、そのコストに見合う可能性があるのかを考える必要があります。
私は、「これはPRしたら面白そうだ」という商品やサービス、企画があるときに、成功する確率を高めるためにPR会社へ相談するという使い方が良いと思っています。
逆に、「特に新しい商品もない」「面白い企画もない」「とにかくテレビに出たいので何とかしてほしい」と言われても、PR会社としては困ってしまいます。
もちろん、話を聞いているうちにPRのネタが見つかることもありますが、何もないところから無理に話題を作っても、うまくいく可能性は高くありません。
それでは、企業にとってもPR会社にとってもメリットがありません。
自社の商品やサービスの中に、
「これはニュースになるかもしれない」「この企画なら面白いかもしれない」
というものが見つかったとき。
自分たちだけでPRすることも一つの方法ですが、その可能性をより大きくするためにPR会社に相談してみる。
PR会社とは、そのようなときに活用する存在だと私は考えています。



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