【PRコラム】落語は「演じる」だけじゃない──プロデュースするという楽しみ
- 徳夫 橘川
- 2月5日
- 読了時間: 3分
「落語研究会出身です」と言うと、決まって「じゃあ一席やってよ」とか「ここで〇〇とかけて一つ」などと言われることがあります。
ですが、落語研究会はあくまでアマチュアです。卒業してからまともに稽古をしているわけでもありませんし、突然落語ができるはずがありません。仮に「ではやりましょう」と言ったとして、下手な落語を20分も黙って聴いてくれるのかと考えると、それはそれではなはだ疑問です。そもそも、きちんとした落語をやろうとすれば、それくらいの時間は必要なのです。
一般的に落語の楽しみ方といえば、「演じる」「聴く」という二つが思い浮かびます。ですが、私はそこにもう一つ、「プロデュースする」という楽しみ方があると思っています。
私がプロデュースしてきた落語会に、「さがみはら若手落語家選手権」という催しがあります。今年で25回目の開催となりました。
正直に言えば、始めた当初は、ここまで長く続くとはまったく想像していませんでした。この落語会は、「気軽に落語を楽しめる市民参加型イベント」というコンセプトで企画したものです。
4回の予選会を行い、その通過者を観客の投票によって決定します。そして、本選会でも審査員や主催者の判断は一切入れず、最終的な優勝者もすべてお客様の投票で決まるという仕組みです。この「観るだけでなく、参加できる」仕組みが、多くの方に受け入れられたのだと思っています。
さらに、優勝者は市内で落語会を開催でき、その際の出演料は選手権の主催者が負担します。この仕組みが噺家にとっての励みとなり、地域にとっても文化的な広がりを生み、結果として長く続けられた要因の一つになったと感じています。
おかげさまで、予選会・本選会ともに、毎回ほぼ満員のお客様にお越しいただいています。
とはいえ、この企画はどちらかと言えば「うまくいった例」であり、落語会のプロデュースが常に順調にいくわけではありません。
「この噺家を呼びたい」と思えば、たいていは人気落語家です。そうなると、まずスケジュールが合わない。仮に空いていたとしても、今度は落語ができる会場が空いていないということもあります。
さらに、人気落語家の出演料を考えると、どうしても入場料を高く設定せざるを得ず、そうなると今度は集客が難しくなります。結果として、赤字になってしまうケースも少なくありません。
つまり、「人(噺家) × 箱(会場) × お金」この三つがうまく噛み合わなければ、落語会の開催は難しいのが現実です。
これまで、さまざまな落語会の企画を考え、実際に実施してきました。
会場の立地にちなんだ落語会
ビジネスをテーマにした落語会
相続のヒントを盛り込んだ落語会
どれも、「落語を入口にして、少し違った切り口で楽しんでもらえないか」と考えたものです。
先日は、蕎麦屋で“そばにまつわる落語”を語る落語会を、採算度外視で開催させてもらいました。演目は「そば清」。これは以前から「ぜひやってみたい」と思っていた企画だったので、実現できたことを素直にうれしく思っています。
なかなか自分の思い通りの落語会を自由にできるわけではありませんが、「こんな落語会があったら面白いのではないか」と考え、それを形にしていくプロセスには、演じるのとは違った楽しさがあります。
もし、こんな私の企画に「ちょっと面白そうだな」と感じていただけるスポンサーさんがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください(笑)。





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